基板分割機とは
基板分割機とは、シート基板に基板を複数並べて、同時に多くの基板を割る装置ことです。
基板分割機の利用によって生産効率を上がります。
ルーター加工 やダイジング加工のほか、プレス加工や押切加工などの種類があります。
プリント基板には、ガラス基材、コンポジット基材、紙基材などがあり、基板分割機によってはすべての基材を加工可能です。
基板分割機の使用用途
- ルーター分割機 (Router Splitting Machine)
基板分割用のルーターツールを使用して、ツールを回転させて分割したい位置を割ります。
- ダイジング分割機 (Dicing Splitting Machine)
砥石を回転させながら、指定位置を割ります。
- プレス分割機 (Stamping Splitting Machine)
基板の分割位置に合わせて、分割用の刃を挿入し、プレスにより分割します。
- 押切型分割機 (Pressing and Cutting Machine)
少生産用として、基板を上下の回転する円形刃の間に通して、刃間隔のスキマによって分割します。
基板分割機の原理
基板分割機の原理は種類によって異なる,分けて説明します。
1. ルーター分割機
ルーター分割機はPCB基板の厚みが0.4mm~2mmであれば、分割可能で縦、横、斜めなどの方向を割れます。
分割したい座標を装置に入力すると、基板の機種変更が簡単ですが、ルーター加工による粉が多いです。治具設計と粉塵のバキュームシステムの設計にノーハウが必要です。
また、基板を割るときに、基板の繊維のヒゲが分割面に出ますが、2回切削すると減らせます。
基板に実装する備品の高さに限界があり分割速度が遅いです。
2. プレス分割
プレス分割は1枚の分割箇所すべてを、同時に1ショットで分割できるため、素早く分割可能です。
プリント基板に実装する部品が高くても分割できます。分割時に発生する粉が少なく、多量生産に向いています。
しかし、分割用型を用意するため製作費が高額で、分割時に発生する基板へのストレスが大きいです。基板品質不良に影響を与えます
3. 押切分割
押切分割はルーター分割・プレス分割では、初期投資が大きいため、生産数が多くない場合に向いています。
紙基材の分割には適していません。
基板分割の種類
基板の分割は、V溝用とミシン目用分割基板があります。
KTIは, ミシン目用分割基板、Vカット溝分割基板、および、ミシン目分割とVカット分割混在の複合式分割基板の自動分割機を提供しています。